こんにちは。都落ちのアラフォーママちたです。
私は3人の子育てと仕事の両立に悩んだ末、今から1年ほど前に16年間勤めた会社を辞めて家族で東京から私の地元、愛知県に地方移住しました。
今回の記事では、子育て世代の私が実際に移住して感じた
郊外、いわゆる”トカイナカ”暮らしのメリット・デメリットについてお話しします。
東京での生活にちょっと疲れてきたな〜とお感じのあなたにぜひ地方暮らしのリアルな現実を知っていただきたいです。
郊外暮らしのメリット5選
土地が安い
やはりまずはこれです。
私が東京で住んでいたのは大田区の都営浅草線の始発駅にあたる西馬込駅徒歩10分の場所でした。旧自宅周辺の2025年の最新路線価は1坪141万円です。
対して、現在住んでいる場所の路線価は坪26万円。5分の1以下の価格です。
当然、同じ金額を出せば広い家に住めます。
東京の自宅は敷地30坪・建坪30坪でしたが、移住後は敷地100坪・建坪としては45坪に1.5倍になりとても快適です。
駐輪スペースに困ることや狭い玄関でイライラすることもなくなりました。
物価が安い
また、土地の安さは物価の安さにも直結します。
最近の物価高の影響であまり変わらない気もしますが、やはりスーパーの食品の値段は全体的に安目ですし、定期的に産直野菜や果物が変えるマルシェ(市)も開催しています。
大根1本150円、ブロッコリー1株100円、いちご2パックで500円など普通にあります。
美容院も1回あたりの金額は1,000円以上違いますし、飲食店でも1,000円以下だとしても選択肢が沢山あります。子どもの習い事の代表、くもん式の金額も東京都地方で違うんですよね(笑)
ちなみに、今住んでいる場所は、そのエリアの中心都市のため、飲食店は本当に多いです。ラーメン・焼肉・蕎麦・ハンバーガー・鰻・中華料理・焼き鳥・パン・洋菓子、本当に沢山あって助かります。
あ、ダイソーやセリア・CanDoなどの100円ショップの面積も大きいので、選択肢が豊富です。子ども用のおもちゃや日用品・学用品もほぼここで揃うので、子育てせありがたいですよね。
車での移動が楽
東京にいた頃は、車は夫のもの1台でした。私は運転させてもらえなかったので、移動手段は自転車か徒歩。
子どもを乗せてスーパーで買ったものをカゴに入れたりフックにかけたり…毎日のことなのに本当に大変です。何度子どもを乗せた自転車ごと倒れたことか… 図書館で重たい本を借りるのも、雨の日の月曜日も毎日の自転車移動は本当に大変でした。
移住したことで、車がないと不便なので即軽自動車を購入。
荷物をトランクや助手席に置けるので本当に楽になりました。
天気を心配する必要もありません。
今住んでいるのは田舎とはいえ地方の中心都市のため、飲食店や公園・ショッピングセンター・レジャー施設など豊富にあって、車で20−30分もあればかなり遠くに行けます。
東京は道路が狭くて交通量も多いので同じ時間かけても進める距離が全然違います。
1つのスポットに行くのに1日がかりでしたが、今は1日2−3つの目的地を梯子するなんて楽勝です。
自然に触れられる
これもまた郊外のメリットでしょうか。
東京(大田区・西馬込)でも近所にさまざまな公園はありましたが、移住した今は、ちょっと車を走らせれば海や川があって海水浴や川でのハゼづりができます。子どもが喜ぶアスレチックスポットや広めの公園も選択肢が沢山あって飽きません。
移住後参加したネイチャーイベントとしては、蛍やアサギマダラの観察会、薪割り〜焚き火体験、ハゼづり大会、潮干狩りなどです。
最近は夏暑いので外遊びできる機会も減っきていますが、個人的にはなるべく外で自然に触れながら育って欲しいと思っています。
実家に頼れる
共働き世帯だとやはりこのメリットは外せないですよね。
私も東京で働いていた頃は、実家に頼れる同僚が羨ましかったです。
地方・郊外暮らしても実家の近くでなければこのメリットは関係ないですが、私自身は実家の近くに引っ越してきたので安心感もあります。
私の両親は今もまだ現役で働いているので、頻繁に頼っているわけではありませんが、自分が出張時や習い事の送迎だけでもしてもらえると助かりますよね。
たまに食材を届けてくれたりするのも地味に嬉しいです。
郊外暮らしのデメリット5選
運動不足になりがち
私自身最大のデメリットと感じているのが、これです。
車での移動がしやすいというメリットの裏には、運動不足になるというデメリットも存在しています。
今までどこに行くにも自転車で自力で行っていたのに、車社会にどっぷり浸かってどこに行くにも車となってしまうと当然運動量が減ります。在宅ワークをしていることもあって体重が自然に5キロくらい増えました…
仕事時間を削ってジムに行ったり自主トレーニングする気にもなれず、悩ましいです。
子育て支援が少なめ
子育て支援に関してはやはり人口が多く、経済力のある東京は充実していたなと思います。
大田区では2023年中から給食費の無償化も実現されていました(東京都全体でも26年4月から小学校給食の無償化予定)。
また、国の児童手当とは別に東京「018サポート」という、子ども1人あたり月5,000円が振り込まれるという制度も2024年1月から支給が始まっていますよね。
物価の高い東京で子育てをするのとどちらが得かは正直わかりませんが、こういった金銭的・直接的な支援は東京と比べると少ない・ないなと思います。
ただし、私自身は、移住する際には移住支援金という制度を活用できたので、世帯全体で400万円の支援を受けることができました。
この移住支援金は、東京23区内に居住もしくは通勤していた方等が、対象の地方自治体に移住する場合に対象となります。
国としての支援期間が25年3月末までに移住を終えた方が対象のようです。今後地方自治体で支援が継続されるのかは不明ですが、もしも移住を真剣に検討しているなら、移住先でこの制度が使えるかどうか、調べたり、直接問い合わせすることをお勧めします。
電車の本数が少ない・高い
東京23区内だと、ラッシュ時に10分以上電車が来ない駅も少ないのでは?
ただ、田舎はそうはいきません。現在住んでいる場所は夫婦ともに在宅ワーク前提だったので駅徒歩距離は無視して選んだため、駅までは歩いて20分弱かかります。
しかも、名古屋方面に行くには15分に1本で1回650円以上かかります。
名古屋までの乗車時間は30分ほどでそれほど遠くはないのですが、片道650円は高いなぁと感じます。頻繁に利用するにはちょっと気が引ける金額ですね。
保育園の預かり時間が短い
これは移住するまで気づかなかった点ですが、東京の保育園は延長保育で19時すぎまで預かってくれるところが多く、中には20時までという園もあります。
一方移住した地域では19時まで開園しているところの方が少数。今私が子どもを預けている保育園も18時で閉園です。
しかも、パート勤務や時短の方が多いのか、18時まで開いているのに17時過ぎると大多数の子がすでにお迎えを終えています。
18時ギリギリにお迎えの日が続くと子どもに「もっと早く迎えに来て!」と泣きつかれ、翌日からの保育園への行き渋りが始まります…
長男は卒園まで東京の保育園に預けていて、通常は朝7時すぎに預けて18時過ぎのお迎え、延長も月数回といった感じが当たり前だったので、そのギャップに私が驚いています。
子どもも周りの子がみんな帰るとやっぱり心細くなりますよね…この点は盲点でした。
刺激が少ない
人口が少ないので、当然魅力的な場所や人の数は東京と比べたら少ないです。
行く場所が毎回固定になってしまう。このイベントは東京でしか開催されない、私の好きなあのショップがない…など数え出したらキリがないですよね。
学校や習い事など、子どもの教育水準や選択肢の少なさが気になる方も多いかもしれません。
でも、私自身はこれをそこまでデメリットと感じていません。
そもそも出かけるのがそこまで好きではなく、インドア派なので広々快適な自宅環境があればそれが幸せです。
まとめ
23区内と郊外の両方で子育てをした私の個人的な経験からですが、郊外暮らしの暮らしのメリット・デメリットを5つずつ挙げてみました。
私自身は結婚後10年以上東京で暮らしましたが、自分には郊外暮らしが合っていると思います。
住む場所の違いで人生は大きく変わると思います。
だからこそ、ご自身の価値観にとってより良い選択ができることを願っています。
参考になれば幸いです。
ちた