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やりたいことがわからないーそんな「キャリア迷子」にお勧めの新発想

「このまま今の会社で働き続けていいのかな―」
「私は一体どんな仕事が向いているんだろう―」

ビジネスパーソンなら誰しも一度は考えたことがある問いではないでしょうか。

私自身もずっとそんなことを自問自答しながらキャリアを重ねてきました。

現在は家事育児との両立のために、在宅で自由なタイミングで仕事が可能なフリーランスとして仕事をしている私ですが、それ以前は16年間、メーカーの総合職として海外営業企画職に従事していました。

ただ、キャリアを重ねる中で与えられた環境や業務内容と自分の適正がマッチせずそんな問いを繰り返していたんです。

そんな私が最近出会ったのが、「やりたいことがわからなくてもキャリア戦略は描ける」というこれまでとは全く逆の発想を提唱した1冊の書籍です。

「何者でもない自分」から抜け出すキャリア戦略  やりたいことがなくても選べる未来をつくる方法

発売日:2025/4/25
著者:森数 美保
Amazonレビュー:4.9 (2025/5/12 現在)

この記事では、その書籍の内容を引用し、「やりたいことがわからない」と悩む人の特徴や、書籍のおすすめポイントをご紹介します。

「やりたいことがわからない」人はあなただけじゃない

厚生労働省の2023年度「能力開発基本調査」によると、キャリアコンサルタントに相談したい内容は、正社員では「将来のキャリアプラン」(56.9%)が、正社員以外では「仕事に対する適性・適職(職業の向き不向き)」(38.1%)が最も多い結果となっています。

キャリアコンサルタントに相談したい内容(3つまで複数回答)
厚生労働省 令和5年度「能力開発基本調査」より抜粋

つまり、働く人の悩みで最も多いのが「キャリアプラン」や「仕事の適性」についてだということです。

個人的には、職場の人間関係や給与面の悩みよりも、キャリアプランや適性が悩みの上位に来ているのが意外でした。

でも逆に、ものすごく多くの人が私と同じように悩んでいたんだなと知って少しホッとしています。

「やりたいこと」を見つけられずに苦しむ人の特徴

では、どんな人が「やりたいこと」を見つけられずに苦しみやすいのでしょうか?

書籍の中では「やりたいことが見つからない4つのタイプ」として紹介されています。

1. 長期的な目標を持たない「Willなし人間™︎」

特徴
・目の前のタスクに集中し、確実に実行する力を持つ
・現実的な判断力があり、与えられた環境の中で最適な選択ができる
・「やりたいこと」を聞かれると答えに詰まってしまう
強み
・実践的な問題解決力と、柔軟に対応できる決断力
・日々の業務に真摯に取り組み、確実な成果を出すことができる

「Will(将来への意志)なし人間」と聞くと、まるで目標もなく流されるままに生きているように思われがちですが、長期的な大きな目標やビジョンを持っていなくとも、日々の仕事に全力で取り組んでいる人、目の前の価値創造に集中するタイプです。

遠い未来のことよりも目の前のタスクに集中し、堅実に成果を上げる傾向があります。成果を上げるので、Willがあると思われることもありますが、実際にはやりたいことがなく悩んでいると言います。

2. 何でも幅広くできてしまう「バランサー人間」

特徴
・幅広い業務をこなせる柔軟性とマルチタスク力を持つ
・チーム内で調整役や橋渡し役を担うことが多い
・周囲から頼られやすく、常に多くの業務を抱え、「何でも屋」状態になる
強み
・多様な経験やスキルを活かし、さまざまな課題に対応できる
・優れたコミュニケーション能力で異なる立場の人々をつなぐ力

「バランサー人間」は、いわゆるゼネラリストで多様なスキルを持つ適応タイプです。

「何でも屋」のように思われることもありますが、多様なスキルや知識によって状況に応じて柔軟に対応できるため、さまざまな分野で一定の成果を上げる人材といえます。周囲からは何でもできて頼りになる存在と見なされることが多いですが、当の本人は、「器用貧乏で専門性がない」と悩む傾向にあるようです。

3. 自分の強みを認識しにくい「内向型人間」

特徴
・じっくりと考えを深め、慎重に物事を進める傾向がある
・一人で集中して作業することで高いパフォーマンスを発揮できる
・自己アピールが苦手で、強みを見つけられない
強み
・物事を多角的に分析し、本質的な課題を見抜く洞察力
・傾聴力と共感力を活かした質の高いコミュニケーション能力

「内向型人間」は積極性や社交性に欠けると思われる傾向にありますが、実は、深い洞察力や誠実さ、共感力など独自の強みをもち、長期的な信頼を築きやすいタイプです。

深い思考力・分析力を持つ一方で、自分の内面に焦点を当てる傾向が強く、自己評価が低くなりがちです。その結果、自分の強みや才能を見つけることが難しく、やりたいことがわからなくなることがあると解説されています。

4. 求められると何でもやってあげたくなる「奉仕型人間」

特徴
・チームワークを重視し、全体の調和を大切にする
・高い共感力で他者の感情やニーズを理解することができる
・「相手のために何かしてあげたい」と、つい業務外のこともやってしまう
強み
・共感力と気配りで、周囲との信頼関係を築くことができる
・チーム全体の成果向上に貢献する協調性

「奉仕型人間」はホスピタリティーが高いギバー(与える人)で、頼まれごとや要望に対して積極的に応じる他者貢献に喜びを見出すタイプです。周囲への配慮が行き届き、他者のニーズに敏感であるため、チームや組織において高い貢献を果たします。

しかし、他者への奉仕に時間やエネルギーを費やしすぎることで、自分のキャリアや人生の方向性を見失うこともありがちだとか。

私自身のタイプ

いかがでしょうか?
確かに、この4タイプに当てはまる人は、「やりたいこと」が見えなくなりがちだなと思います。

私自身は内向型の特徴が最も強く、他の要素も少しずつ混ざっているタイプだと分かりました。だから「やりたいこと」が分からなくなりがちだったんですね。

そして、内向型タイプは外向型タイプの人より、キャリア形成で損をしがちと言われています。

ちなみにこの内向型・外向型は、以前このブログの別記事でも紹介した「16Personalities」診断でも分かるのですが、この書籍でも同じ診断を紹介しています。

実は書籍を読む中で、著者の森数さんと私、同じ「INFJ-A(提唱者)」だったということが分かり、ものすごく親近感を覚えました。

そんなあなたに心からお勧めしたいキャリア戦略本

冒頭でも紹介したこの本では、これまで多くのキャリア本で提唱されている「やりたいことを見つけよう」というスタンスとは全く逆の「やりたいことがなくてもいい」という発想で展開されています。

この本は、このような方にお勧めとされています。

•やりたいことが見つからず、キャリアに悩んでいる方
•ゼネラリストで専門性がないと悩んでいる方
•目標設定に違和感を覚える方
•内向的な性格で、自己アピールが苦手な方
•ライフステージの変化でキャリアの見直しを考えている方
•転職や異動を考えているが、選択に自信が持てない方

今まで色々なキャリア本を読んでもしっくり来なかった方はぜひ一度手に取ってみて欲しい本です。

内容に関して私が詳細まで紹介することはできませんが、「やりたいことはなくてもいい」という発想と、自身が過去取り組んできたことから将来のキャリアを考える視点がありそうで、あまりなかった考え方で、とても勇気をもらえる内容でした。

また、書籍の中ではこの考え方とは別に、欧米では普及している【ファミリーキャリア】という『家族単位でキャリアプランを考える』という日本ではまだ馴染みのない考え方も紹介されており、共働き世帯が7割を超える現代日本の課題を解決するヒントが隠されている気がしてなりません。

Amazonのブックレビューも5点満点中4.9点と非常に高評価です。

気になった方はぜひチェックしてみてください!

「何者でもない自分」から抜け出すキャリア戦略  やりたいことがなくても選べる未来をつくる方法

発売日:2025/4/25
著者:森数 美保
Amazonレビュー:4.9 (2025/5/12 現在)

 

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ちた
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