「自分の好きな仕事で働けたら、どれだけ幸せだろう」
「やりたいことが分かれば、こんなにモヤモヤしないのに…」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
仕事がうまくいかないときや、将来に不安を感じるとき。
ふと「このままでいいのかな?」と考えてしまうこと、ありますよね。
そんなとき、「この仕事が好き」「どうしてもやりたかった仕事だ」と思えないと、
つい別の道を探したくなったり、焦ったり。
でも、いざ考えてみると…
『…で、私って何がやりたかったんだっけ?』
と、また分からなくなる。
特に、「これが好き!」「これが得意!」と胸を張って言えるものがないと、
やりたいことって見つけにくいものです。
実は私自身も、まさにそうでした。
好きや強みが分からず、モヤモヤしていた一人です。
でも、いろんな方法を試した結果、「これは納得!」「やってよかった!」と思えたものがありました。
今回はその中から特におすすめしたい、
「やりたいことの見つけ方」を3つの切り口でご紹介します。
一般的な方法ではしっくりこなかった方、モヤモヤが晴れなかった方。
そんなあなたにこそ、読んでいただきたい内容です。
なぜ「やりたいこと」が見つからないのか?
今の働き方や生活に不満があり、現状を変えたいのに「やりたいこと」が分からない…
そんな「やりたいことを見つけられない人」の特徴は、大きくこの5つです。
後回しにしている
日々の仕事や家事育児など、皆さんとっても忙しいですよね。
毎日やらなければならないことが多くて、全てのタスクを終える頃にはもうヘトヘト…
なんとかやりくりしてその日を無事に切り抜けることが優先。
そんな風に自分の「やりたいこと」をじっくり考えることもできずに毎日過ぎてしまうと言う方、とても多いと思います。
後回し後回しにして、気づいたら何年も経っていた…と言うことも全く珍しくありません。
私自身、子どもの写真のアルバム整理が生まれてから10年、いまだに手をつけられてなかったり…。
頭の中だけで考えている
さらに、考える時間を持てたとしても、頭の中だけで考えるのもおすすめしません。
頭の中だけで考えていると、うまく整理できず、堂々巡りでばかりしてしまい、結局見つけられないことが多いからです。
こういったことを整理する際は、絶対に言語化し、書くことが大切です。
言葉にする・書き出すことで、視覚的にもわかりやすくなり思考が整理されます。
また、やりたいことをどうやって見つければいいのか、その具体的な方法が分からないから、つい自分の頭の中だけで考えようとしてしまう場合もあるでしょう。
やりたいことの見つけ方の具体的なやり方を、次の章にまとめていますので、ぜひ参考にして欲しいです!
完璧主義だから
完璧主義というのは関係なさそうに見えて、実は色々な側面から私たちがやりたいことを見つけるのを阻んできます。
例えば、完璧主義の人にはこんな傾向があります。
・失敗するのが怖いから、始める前から無理だと諦めてしまう
・失敗するのが怖いから、リスクのある行動をとりたくない
こんな状況では何にもチャレンジできないですよね。
となると、チャレンジしたことで分かるかもしれない自分の好きや得意に出会えず、結果「見つからない」となるのです。
自分軸で生きてこなかった
「自分軸」とは、<自分がどうしたいか>、<自分は何をしたいか>を優先することです。
反対に、「他人軸」とは、<周りの人の意見>や<他人の評価>を基準に自分の行動を決めることです。他人の評価が気になったり、自分の意見を言うのが苦手と言った傾向があります。
ずっと他人軸で生きてきた場合は、自分の心の声を感じる力が弱まっていたり、自分で判断することに自信がないので、なかなか自分のやりたいことが見つけられません。
『好き』『得意』がわからない
自分が「好き」と思えることは自分の行動の原動力になります。また、「得意」なことは、人より少ない努力で早く成果が出せるので、目標達成の助けになります。
このように、好きなことや得意なことであれば、多少の困難にぶつかってもそれを乗り越えることができ、物事を継続しやすいです。
だから、「好き」や「得意」をベースにやりたいことを考えるのは、とても理にかなっているのですが、この「好き」や「得意」がわからないと言う人、とても多いです。
やりたいことを見つけるその一歩手前の、『自分の「好き」や「得意」を知る』ところで躓いてしまい、思考停止になってしまいます。
やりたいことを見つけるための【3つの切り口】
では、しっかり自分と向き合う時間を作れたとき、好きや強みがはっきりしていない時にどうすれば自分のやりたいことに辿り着けるのか。
その方法について私が実際にやってみて良かった方法・考え方を3つ紹介します。
1. 「動詞」や「感情」で考える
あなたの好きなことは?と聞かれた時、「映画」とか「スポーツ」など、名詞でばかり考えていませんか?
例えば、映画なら、映画の何が好きなのでしょう。
ワクワクする展開?
役者さんの演技?
それとも制作過程を想像することが好きなのでしょうか?
映画を見て『どんな気持ち』になるから好きと感じるのでしょうか?
もし映画も好きで、料理も好きなら、料理の好きと映画の好きの中に共通して感じるポイントはないでしょうか?
例えば映画も料理も最終的にどんな形になるのか分からないところに惹かれる!と言うのであれば、『形のないもの』を『つくる』ことが好きになるかもしれません。
このように、自分の好きなことを名詞で考えているだけでは見つからないことが多いので、もっと深掘りして、自分の好きの中にある共通した『感情』や『動詞』にフォーカスすると自分の好きがはっきりしてくることがあります。
❌カフェが好き
↓深掘り
⭕️カフェで人と会って喋ることが好き
❌パーティが好き
↓深掘り
⭕️パーティーで新しい人と会っておしゃべりするのが楽しい
カフェとパーティだけ見ていると全く共通点がない気がしますが、こうやって深掘りしていくと意外な共通点が見えてきたりして、あぁ〜私は『人と話すこと』が好きなんだなと気づきやすくなります。
単語だけで考えるのではなくて、ぜひ深掘りして考えてみてください。
私がこの考え方に気づいたのはこちらの本に出会ったからです。
自分としてはこの本の内容は非常に参考になったのでご紹介させていただきます。
『1万人の才能を引き出してきた脳科学者が教える「やりたいこと」の見つけ方』
(西剛志 著)
2. 「静かな好き」に目を向ける
自分の「好き」の定義を見直すのもお勧めです。好きなことって、「ワクワク・ドキドキすること」だと思い込んでいる人が多いのですが、実は、その逆、「静かな好き」こそ本当の「好き」だという考え方もあります。
「静かな好き」とは、例えばこんなことです。
- 気がついたらあっという間に時間が経っていた
- どれだけ時間がかかっても苦に感じない
実は、ワクワクやドキドキってそんなに長続きしないです。でも、基本的に仕事は時間をかけて行うもの。自分が苦に感じず、没頭できることの中にこそ、自分の本当の好きが隠れていて、それを仕事に繋げられれば続けられるから成功する可能性も高くなります。
3. 実は「やりたいこと探し」にとらわれなくていい
ここまで好きや得意からやりたいことを見つけるには?と考えてきました。
しかしそれに囚われ過ぎなくてももっとゆるく考えてみてもいいと思います。
『人に真似できないような抜きん出た才能・特技や、心から熱中できるようなこと、どうしてもやりたいことがあれば、どんなに素敵だろう』と羨ましく感じる気持ち…私もよくわかります。
でも、世の中そんな特別な人ばかりではありません。だから多くの人が迷うし、本屋には常に新種の自己啓発本や自己分析のハウツー本が置かれています。
でも、そんな心から好き・得意なことがなくてやりたいことがない人でも、
・子どもの自分が好きだったことを思い出してみる
・人から褒められることを洗い出してみる
・これだったらやってみてもいいかなと思えることを見つける
・普段の仕事や家事の中でストレスに感じないことを見つける
このくらい範囲を広げて自分の今後の方向性を考えることをお勧めします。
そもそも、自分一人の生きてきた時間や知識では、知らないこと、分からないことが多過ぎます。今猛烈にやりたいことがなかったとしても、この先ずっとやりたいことが見つからないとは限りませんし、自分はこれが好きだったんだと新たな経験を積むことで見えてくる可能性は大きいです。
今、という『点』でとらえず、長期的なスパンで緩く考えること。そして、なるべくストレスなく行動に移せることという視点を持つことを意識して欲しいです。
なぜならば、何もしないままでは何も変わらないから。
何か行動を起こせばその分だけ何か新たな気づきを得られます。
現状を変えたいなら、まずは何か行動することが大切です。
まとめ
この記事では、「好き」や「得意」が見つけられない人が、やりたいことを見つける方法について、見つけられない原因や見つけるための切り口を紹介しました。
私自身もやりたいことがなかなか見つけられずにいましたが、今回紹介した3つの切り口を踏まえて思考したり、行動したりすることで今後の方向性が見えてきました。
ぜひあなたも時間を作って取り組んでみてください。
ちた