Instagram運用代行

「目立ちたくない私」が始めたInstagram運用代行|未経験から在宅で働くには?

「Instagram運用代行」と聞くと、
バズる投稿が求められる、キラキラしたトレンドに敏感じゃないとダメ、
そんなイメージがありませんか?

実は私も、もともとは完全な“見る専”で、SNSは情報収集の手段にすぎませんでした。
トレンドよりもスタンダードが好きだし、目立つのも苦手。
そんな私が今ではクライアントのInstagram運用をお任せいただき、継続的に在宅でお仕事をしています。

この記事では、2025年最新のクライアントニーズ調査と、”見る専”出身の私の経験を交えて、

  • Instagram運用代行の世界では今何が求められているのか
  • キラキラとは無縁のタイプでも活躍できるのか
  • スキルゼロからの始め方は?

といった内容をご紹介してきます。

Instagram運用代行ー
実は、キラキラした発信力よりも、コツコツ丁寧に取り組む“裏方力”が活きる仕事です。
「自分には向いていないかも」と感じている方こそ読んでみてください。

Instagram運用代行とは?

「インスタが好き」だけでもスタートできる

Instagram運用代行は特別な資格も不要で、未経験でも始めやすい仕事です。
ただ、一般的にイメージされる「クライアントに代わって投稿を作る仕事」よりも、実際の業務はこのようにもっと幅広いです。

Instagram運用代行の主な業務

  • 市場・競合のリサーチ
  • コンセプト設計
  • アカウントプロフィール・世界観の作り込み
  • 投稿の企画(ネタ出し)
  • 画像や動画の撮影・制作(クライアントから提供されるケースもあり)
  • フィード、リール、ストーリーズの投稿作成
  • 投稿文(キャプション)の作成、ハッシュタグ選定
  • 「いいね」周り
  • (場合によって)コメントやDM対応
  • 分析と改善提案を含むレポート作成(いいね数や保存数などの分析)
  • 広告運用
  • キャンペーン企画や集客動線設計

ただし、これらすべてを一人で担当するわけではなく、クライアントによって「ここだけお願い!」というケースも多いです。

例えばこの中で最も簡単な代行業務に「いいね周り」があります。
クライアントの既存フォロアーさんに限らず、同業者、見込み客層の投稿に『いいね♡』をすることで、存在のアピールをし、自アカウントのフォローやいいねに繋げるためです。

反対に、最も難しくかつ要となるのが、発信の土台となるコンセプト設計。
このコンセプト設計が上手くできているかどうかでアカウントが伸びるかどうかが変わってきます。

初心者がいきなり全てをやろうとするとハードルが高くなりがちですが、全部できなくても、“一部分のサポート”からお仕事になるので始めやすいのがこの仕事の魅力です。

どうやって始めるの?いくら稼げるの?

では実際、Instagram運用代行はどうやったら始められるのでしょうか?また、どのくらい稼げるのでしょうか。

他のサイトでも触れられている通りですが、基本的な始め方はこの3ステップです。

  1. Instagram運用の知識・スキルを身につける(独学/スクール等)
  2. フリーランス向け求人プラットホームなどで自分にあった案件を見つけ応募する
  3. 面接・試験等を経て契約→運用代行スタート

まず初めに、お仕事に応募する心理的ハードルを下げたり、成果を出すために、ある程度の知識や、CanvaやCapCutなどのデザイン・動画編集ソフトの操作スキルを身につけることをお勧めします。

本を購入しても良いと思いますし、InstagramやYouTube上で様々な知識・ノウハウを解説してくれるアカウントがありますので、そういったところから知識を得ることも可能です。金銭的にもゆとりがあって、しっかり体型的に学びたい人や、短期間で集中して身につけたい方はオンラインスクールがお勧めです。

次に、実際にお仕事を探す際は、一般的にはクラウドワークスやランサーズを利用します。これらは主にフリーランスや副業としてお仕事を探されている方が利用する求人プラットホームです。

他に、SNSマーケティングを専業とする企業の『社員やパート』の求人に応募する方法もありますが、未経験・実績の無い段階ではほぼ採用不可なので先のプラットホームから案件を探して応募することになります。

クラウドワークスはInstagram関連の案件が多数、かつ初心者OKのものも多いのではじめの一歩にお勧めです。

 

収入に関しては、本当に案件や個人のスキルレベルによって様々です。

運用代行を本業としてコンサルティングまでできるようになれば1案件30万円以上も目指せますが、いいね周りなど誰でもできる業務では単価数千円からのスタートとなるでしょう。

初心者としてフィードやリールの投稿作成ができれば、1投稿あたり数千円から、月3万円程度からのスタートが一般的です。カバーする業務範囲や自分のレベルに応じてクライアントと交渉したり新規案件に応募するなどして、実力がつけば1案件10万円程度までを目指すことも可能でしょう。

その後実績を積んで複数アカウントを任されるようになると、現実的に一人では回しきれなくなり、自分が依頼されたお仕事を誰か別の方に振り分けて行うディレクション業務を行うようになります。

ディレクションの立場であれば、業務にかける時間が少なくても1案件5万円以上の収入が見込めるので、案件を増やすことで収入をアップさせていきやすいです。

レイヤー 主な業務内容 個人の平均報酬目安(1案件) 必要なスキル・経験 向いている人
作業者 投稿作成、画像制作、
ハッシュタグ選定、予約投稿など
月数千円〜10万円程度
※案件・作業量により増減
Canva・CapCutなどのデザイン・動画編集ソフト操作、
基本的なSNS知識、丁寧な対応
コツコツ作業が得意、
未経験から始めたい人
ディレクター 投稿スケジュール管理、
投稿案の確認・修正指示、
運用メンバーとのやりとり
月5万〜15万円程度
※複数案件を回す人も
実績、SNS全体像の理解、
コミュニケーション能力、
進行管理スキル
分析やチームをまとめるのが得意、
中級者以上を目指したい人
マーケター/
コンサルタント
目標設計、分析、改善提案、
施策設計、戦略サポート
月10万〜20万円程度
※経験・実績により変動
実績、マーケティング知識、
分析力、提案力、
多業種理解
クライアントの成果に
コミットしたい上級者向け

副業やお小遣い稼ぎ程度でOKであればあえて作業者ポジションのままでも良いかもしれませんが、本格的に仕事にしたい場合は、ディレクター以上のポジションを狙うのがお勧めです。

バズより“継続”。小さな信頼が仕事になる

地道な作業ができる人に向いている仕事

SNSの世界は派手に見えるかもしれませんが、実際の運用は、先ほど紹介したように「競合リサーチや分析」「投稿の作成とブラッシュアップ」「スケジュール管理」など、地道な作業の積み重ねです。

バズらせるスキルは、ないよりあるに越したことはありませんが、それ以前に大切なのは、クライアントの話を丁寧に聞き理想を汲み取ること、そしてそれを踏まえて市場やターゲットのニーズを捉えて発信する力です。

多くの企業が求めているのは、“一発ヒット”より“継続力”

2025年1月末に行われたInstagram運用代行サービスに関する調査によると、企業が外注を検討する理由のトップは「時間・人材などのリソース不足(38.7%)」。次いで「SNS運用の専門知識がない(32.7%)」「クオリティを上げたい(31.3%)」と続いています。

出典:PR TIMES【2025年最新調査】Instagram運用代行の費用&プランに関する意識調査
出典元:ランクエストのInstagram運用代行サービス

つまり、多くの企業が“バズ”よりも、限られた社内リソースの中で、安定的に成果を出したいと考えていることが読み取れます。

また、求められている具体的なサービス内容としては、「フォロワー獲得施策(50.7%)」や「コンテンツ制作(38%)」が多く、成果指標では「エンゲージメント率(39.3%)」や「ウェブサイトへの誘導数(37.3%)」など、アクションにつながる反応の継続的な蓄積が重視されています。

出典:PR TIMES【2025年最新調査】Instagram運用代行の費用&プランに関する意識調査
出典元:ランクエストのInstagram運用代行サービス

実は、多くの企業の求める「フォロアー獲得」や「エンゲージメント率の向上」が、”バズる”ことによってもたらされることも事実です。

「バズ」とは、Instagram上で一つの投稿が、想定・通常平均を大きく上回る反応を得て短期間で拡散される状態を指します。具体的には、いいね・保存・シェア・コメントなどのエンゲージメント数や、普段より何倍も高いリーチ数が発生することが特徴です。

例えば、普段のリーチ数が1,500程度のところ、1投稿で1万以上のリーチが出れば「バズった」と言えるでしょう。

企業によっては「バズらせること」を認知拡大の突破口として捉え、実際にそれがきっかけでフォロアー増加すれば成果として評価されるはずです。
ただ、常にバズを狙って再現するのは難しく、再現性のない一過性の反応で終わってしまうことも少なくありません。

さらに、インフルエンサー起用効果やまぐれでバズったとしても、コンセプトに基づいてターゲットに有益な発信が継続できていなければ、その効果も一過性のものとなり、拡散したもののフォローに繋がらなかったり、Webサイトへの誘致や購入に結びつきません。

だからこそ、バズを狙う前にまず“土台”として継続的な発信ができているかどうか、そこが運用において最も大切な部分であり、利用する側もその部分を重視していると考えられます。

「この人に任せたい」と思ってもらえる信頼の積み重ね

では、クライアントが継続的な発信をする上で必要なことは何でしょうか。

それは、「責任感」と「クライアントとの信頼関係」だと私自身は考えています。

  • 期待を超えた価値提供ができるよう迅速かつ丁寧に取り組むこと。
  • 効率よく業務が遂行できるようなコミュニケーションに気を配ること。
  • 結果につながるよう、責任を持って根気よく改善を重ねていく

これらはInstagram運用代行に限らず、どんなお仕事でも重要な点ですが、
このような小さな積み重ねで信頼を築くことで「この人に継続して任せたいな」という状況を作ることができます。

InstagramをはじめとしたSNS運用代行では、自分が目立つ必要はなく、むしろ相手のためにコツコツ地道に動ける人が長く必要とされるのです。

目立たなくてOK。内向的なタイプの強みが活きる理由

裏方ならではの“強み”が求められている

すでにお気づきの通り、運用代行の仕事は自分が表に立つ仕事ではありません。むしろその真逆。自分は完全に消して、クライアントの魅力を引き出すことが大切です。

だからこそ、お仕事で誰かのサポートをすることにやりがいを感じる縁の下の力持ち、つまり裏方タイプの強みが活きてきます

裏方タイプの人は、控え目で、相手のために貢献することに喜びを感じ、責任感を持って頑張れる人です。
さらに、物事を計画的に進めたり、観察力・共感力も高い傾向にあります。

このような性格的傾向は、実際の運用でとても役立ちます:

  • クライアントの意図を丁寧にくみ取る「共感力・ヒアリング力」
  • 相手の強みや魅力を見つけて言語化する「観察力・編集力」
  • データや反応を見ながら、地道に改善を重ねていく「計画力・改善力」

内向型の特性も活かせる

裏方タイプと共通項の多いのが、内向型の人です。
MBTI診断であれば、INFPやINTJなど、最初の頭文字が”E”ではなく”I”の方。

先ほどから見ている通り、Instagram運用代行では、情報収集力、分析力などの地道な作業をこなせる忍耐力や戦略性と、クライアントやマーケット・ターゲットを深く理解するための共感力・観察力が求められます。

内向型の人は外向的な人よりも、物事を深く観察し、じっくりと考え、慎重に計画・分析し、他者の感情にも深く共感しやすいことが、さまざまな心理学的・実証的な研究に基づいて示されています。

実際に、Instagramでカルーセル投稿(表紙+数枚の構成になっている投稿)や、リール動画を作成しようとすると、投稿デザインの作成や動画の編集に想像以上に時間がかかるものです。この内向型の人はこういった黙々作業が苦にならない人が多く、運用代行に向いていると言えます。

参考情報一例:E型(外向型)とI型(内向型)の違いは?MBTIを科学的に解説

繊細気質の人こそ向いているかも!?

他にも、繊細気質(HSP傾向)の人の特徴が活きる場面もあります。

繊細な人は、そうでない人に比べ、小さな違和感や変化に気づける能力を持っています。
投稿の色味や言葉づかい、投稿の流れなど、ちょっとした“ズレ”を見逃しません。
この力は、アカウントの世界観を統一する・ブランドの印象を崩さない上で、とても役立ちます。

さらに、運用代行の仕事は、投稿作成や分析など、一人でコツコツ進めるルーティン作業が中心。在宅ワーク・テレワークなどでお仕事ができれば、周囲の刺激に敏感な繊細タイプの人でも、集中できる静かな環境で力を発揮しやすいです。

元・見る専の私が一歩踏み出せたきっかけ

ここまでInstagram運用代行のお仕事概要を含め、意外なタイプの人が向いているかもというお話をさせていただきましたが、最後に私自身の事例についてご紹介します。

きっかけは“在宅で働きたい”という切実な思い

私は現在フリーランスとしてオンライン秘書やInstagram運用代行として在宅ワークをしていますが、それ以前は15年間以上、一般企業に勤めていました。

ただ、3人の子どものワンオペ育児と仕事の両立に限界を感じて退職を決意
まだ子ども小さい(退職時は下の2人は1歳と3歳)し、次の仕事は柔軟に働ける在宅ワークがいいなと考えていました。

『自分は裏方気質だから誰かをサポートするお仕事が向いている』と考えていたので、在宅ならオンライン秘書かなぁと思っていたんです。

「発信が苦手な人を、裏から支える仕事がある」と知った

ただ、ちょうどそのとき、個人事業主として仕事をしている身近な友人が、新規顧客の集客に苦戦しているという話を耳にしました。

彼女のInstagramを見ると、以前は積極的に発信していたのにこのところ停滞気味。理由を聞くと「本業が忙しくてなかなか手が回らない」とのこと。

この話聞いて「これは仕事にできるぞ!」と直感しました。

ただ、Instagramaは完全に”見る専”だった私。元々デザインは好きだったものの、投稿作成も全くの未経験…。そこで、短期間でスキルを身につけるためにオンラインスクールに入会しました。

スキルゼロからでしたが実践重視の充実したプログラムのおかげでInstagram運用の基礎知識やデザイン作成ツール(Canva)の使い方、クライアントワークのポイントなどを短期間で身につけることができ、結果、すぐに知人のアカウントを任せていただけました。

(ちなみに私が入会したスクールはこちら

クライアントワークで感じた「内向型の強み」

実際にInstagram運用代行としてクライアントと関わる中で、「これは自分の気質に合っているな」と実感したポイントは大きく次の3点です。

一人で長時間モクモク作業することが全く苦にならない

上述の通り、運用代行のメインの仕事である、コンセプト設計のためのリサーチや投稿作成にはそれなりの時間がかかります。
こういった地味な作業が苦にならない(というか逆に向いている)傾向があってとても助かりました。

クライアントとターゲットを“深く理解する力”が重要

相手の想いや商品の魅力を丁寧に聞き取り、ターゲットのニーズに対してどう届けるかーこれが発信のキモになるのですが、これを考える土台として他者を理解するための「共感力」「観察力」が重要です。
この点についても、すでに持ち合わせている気質だったので、苦労するどころか逆に興味深いなと感じながら取り組めています。

トレンドとアルゴリズムの変化は“ゲーム感覚”で乗りこなす

さらに、トレンドやアルゴリズムの移り変わりが激しいInstagramの世界では、自分の好きなように発信するだけでは成果は出せません。アルゴリズムやフォロアーの反応から伸びるパターンを試行錯誤しながら成果を探る「戦略性」「仮説検証力」が求められます。
この性質はこれまで気づいていなかった自分の特性でしたが、ゲームの攻略みたいに、「どうしたらもっと届くか?」を考える過程は、想像以上に楽しくて、やりがいを感じています。

まとめ

いかがでしたか?

「目立つのが好きじゃないから自分から発信するのは苦手」
「自己PRや自ら売り込むような営業はしたくない」

そんな風に思って「SNS運用は自分には向いていないかな」と考えていた方にとっては新たな気づきになったでしょうか。

”裏方気質・内向的・繊細さん”と言われるタイプは、”運用代行”のお仕事でこそその能力を発揮できるかもしれません。

このお仕事は、【誰かをサポートするのが好きな方】にはぴったりなお仕事です。
あなたの力も活かせるかもしれませんよ。

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ちた
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