こんにちは、フリーランス在宅ワーカーの『ちた』です!
あなたはフリーランスと会社員が具体的にどう違うかパッと答えられますか?
会社員として長年働いていても、「このままの働き方をあと10年20年と続けられるの?」と不安になったり迷ったりすることってありますよね。
そんなときに、自分の周りにフリーランスで活躍している方がいたら…
気になって当然です!
今回の記事では、会社員とフリーランスどちらも経験した私が、
両者の大まかな違いからフリーランスに必要な心がまえの部分まで網羅してご説明します。
『フリーランス』の解像度を上げて、自分に向いているのかいないのか、
考えるきっかけとしてお読みください。
会社員とフリーランスの違い
雇用形態の違いがポイント
まずはこちらの表をご覧ください。
これは、世にある一般的な働き方を、雇用形態の観点から分類したものです。
表1)雇用形態の違いから職業を分類
ご覧いただくと分かる通り、フリーランスとは誰からも雇用されない働き方です。
お仕事は案件ごとに都度、依頼者と『業務委託契約』を交わして行います。
一方で、会社員は企業に雇われ、つまり『雇用契約』を結び、その下で働きます。
同じ”雇われ”カテゴリーには契約社員、パート・アルバイト、派遣社員などが該当します。
つまり、会社員とフリーランスの違いを一言で教えて!と言われたら、
会社に雇われているかいないか
ということになります。これが会社員とフリーランスの最大の違いであり特徴です。
なお、個人事業主という言葉もよく聞くので参考までに解説します。
実は、個人事業主は全てこのフリーランスに該当します。収入がある程度あり、個人で活動する場合は個人事業主。個人ではなく、法人経営していれば経営者となります。それらをまとめて自営業者と呼んでいます。
個人事業主の定義は、税務署に開業届を出した方。一方でフリーランスではあるが個人事業主でないパターンに該当するのは、本業が別にあり、「副業」として収入を得る場合や、扶養から外れたくない場合など、税務上のメリットがないため、開業届を出さずに活動しているケースです。
参考)関連ワードの定義
会社オーナー | 会社の株式を保有し、会社の所有者である人。 |
---|---|
自営業者 | 会社などに雇用されずに独立して事業を営む人。 |
経営者 | 会社の経営戦略を立案・実行し、会社の運営を統括する人。 会社オーナーを兼ねることも。 |
フリーランス | 特定の企業や団体に雇用されず、個人で独立して業務を行う人。 またそのような働き方のこと。 |
個人事業主 | 税務署に「開業届」を提出し、個人で事業を営む人。税務上の区分。 |
会社員とフリーランスの主な違い
雇われているかどうかが最大の違いだなんて、ご存じだった方も多いかもしれませんね。
では、もう少し詳しく理解するために次の表をご覧ください。
主要なポイントだけですが、会社員とフリーランスの違いがよく分かるかと思います。
表2)会社員とフリーランスの主な違い
いかがでしょうか。
雇われているかいないか、という違いがあることでその他の要素も大きく異なります。
会社員の方は会社との雇用契約のもとで働くため、仕事の内容や働く時間・場所に制約があります。逆にフリーランスは、自分の裁量で仕事の内容や働く時間・場所を決められます。フリーランスという名の所以ですね。
一方で、ある程度制約がある会社員は、それと引き換えに固定給や社会的信用といった”安定”を得ることができます。
上表には詳しく書いていませんが、主な社会保険(健康保険・厚生年金保険・介護保険)は保険料の半分を会社が負担してくれますし、企業によっては福利厚生なんかも大きいですよね。
フリーランスは自己裁量で仕事を決められる分、収入は安定しづらく、それ故に社会的な信用が低くなりがちです。自分が急に病気や事故をしたときなどは、基本的に誰も自分の仕事をカバーしてくれないので収入もそしてクライアントからの信頼も失ってしまう可能性があります。社会保険は全額自己負担ですし、確定申告もそれなりに手間です。
会社員とフリーランス。やはりそれぞれ一長一短がありますね。
安定をとるのか自由を取るのかー
よく聞くフレーズですが、この表を見るとまさにそれが分かるかと思います。
チェックリストで確認!私ってフリーランスに向いてる?
会社員とフリーランスの違いが大まかにわかったところで、
「でも、やっぱりフリーランスに興味があるなぁ」という方は、
ご自身がフリーランスに向いているかどうか、気になりますよね?
そこで、あなたがフリーランスに向いているかが分かる
簡単なチェックリストを用意したので、ぜひやってみてください。
当てはまる数が多ければ多いほど、あなたはフリーランス向きですよ!
✅自己管理能力が高い:
自分でスケジュールを立て、タスクを管理し、期限を守れる
✅責任感が強い:
仕事の成果に対して、最後まで責任を持って取り組める
✅コミュニケーション能力が高い:
クライアントや関係者との円滑なコミュニケーションをとり、信頼関係を築ける
✅積極性と行動力がある:
新しいことに積極的に挑戦し、自ら行動を起こせる
✅学習意欲が高い:
常に新しい知識やスキルを習得し、自己成長を続けられる
✅柔軟性がある:
状況の変化に柔軟に対応し、臨機応変に考え方や行動を変えられる
✅計画性がある:
中長期的なキャリアプランを立てて、目標に向かって計画的に行動できる
✅精神的にタフである:
収入の不安定さや孤独感などのストレスに耐え、精神的に安定していられる
✅営業力がある:
自分のスキルやサービスをアピールし、仕事を受注できる
✅金銭管理能力が高い:
収入と支出を管理し、計画的に貯蓄や投資ができる
いかがでしたか?5個以上はチェックがつきましたか?
これまでしっかりお勤めして成果を上げてきている方なら、チェックがつけやすそうな項目も多いと思います。なんだかフリーランスでもいけそうじゃん!?と思われたかもしれません。
ただし、ここであえてお伝えしたい事実があります。
やや古いデータですが、2006年の中小企業白書によると、
実はフリーランス(個人事業主)は開業しても
- 1年以内に約4割、3年で約6割が廃業ー
- 10年後まで生き残れるのは1割ほどー
となっています。
この中には、個人事業としてスタートし、廃業させて法人経営を開始するといったパターンも含まれてはいますが、法人企業でも1年で2割が廃業、10年後まで生き残れるのは4割弱といなっています。
なかなか恐ろしいデータですよね。
雇われずに収入を得るという働き方は、自分で仕事を選べる自由があり、会社員ではなかなか手が届かないような高収入も目指せるなど、とても魅力的です。しかし一方で、思い描くような収入を得ることができずに廃業するという確率が非常に高い働き方でもあります。
自分がフリーランスに向いている!チャレンジしよう!と思って飛び込んだとしても、自分の納得する成果を上げて生き残っていくのは簡単ではないということですよね。
私がフリーランスになったワケ
やっぱり自分にはこのまま会社員として働くしかないか…と思われた方、最後に少し私の話をさせてください。私がフリーランスとして働く理由です。
私は、現在SNSの運用代行とオンライン秘書としてフリーランスでお仕事をしています。ただ、それ以前の16年間は、都内にある企業の海外営業部で勤務してきました。
働き方を変えた理由は、一言でいえば『会社員としての働き方に限界を感じた』から。
ワンオペで子ども3人の育児とクライアント都合に左右される営業職という立場。
管理職ではなかったので就業規則が厳しく、柔軟な働き方ができないことや、自分のやりたい職種を選べないこと等が自分には辛かったんです。
そんな私が今、フリーランスとして働いているのはこんな理由からです。
- 子どもたちがまだ小さく、在宅で柔軟に仕事がしたかった
- ある程度の貯蓄はあり、夫の給料も安定して入ってくる
- これまでやりたくてもできなかった仕事に色々と挑戦してみたい
❶については、在宅で仕事をするなら会社員だってできるのですが、やはり子どもの行事や体調不良などの際いちいちお休みを申請して、メンバーに迷惑をかけて…というのが自分としては心苦しかった。また、子どもが寝ている間(寝かしつけた後や深夜・早朝でも)、習い事の間など、自分の好きなタイミングで柔軟に仕事がしたかったというのが大きいです。
❷は、本当にありがたいことで、これまで真面目に働いてきた分の蓄えと、大黒柱としてしっかり働いてくれる夫がいるからこそ、チャレンジできているなと思います。
また、❸も自分の中ではフリーランスになった大きな理由です。仕事を探す際にはどうしてもこれまで身につけてきた経験やスキルが重視されます。私は特にこれといった専門性がなかった上に、これまでやってきた営業職は肌に合っておらず、別の職種で働きたいと思っていました。
そこで、まずはスキルを身につけるところからスタートしなくては!と、在宅ワークを可能にするためのスキルが色々と学べるオンラインスクールに入会しました。今は、そこで学んだスキルをもとに獲得した”お仕事”と更なるスキルアップ・収入アップのための”学習”に時間を割いています。
いかがでしたか?このお話で一番お伝えたかったことは、私自身は
『フリーランスになろう!と意気込んで会社員を辞めたわけではなく、
自然な流れで、結果的にフリーランスの道を選んだ』ということです。
事実、私自身は安定志向が強い方なので、会社を辞めた時点では
自分がフリーランスになるなんて1ミリも考えていませんでした。
それでも、実際にフリーランスとして在宅ワークをしてみて、
自分に合っているなと感じる部分が多々あります。
まとめ
いかがでしたか? 今回の記事では、
- 会社員とフリーランスの違い
- フリーランスに向いている性格特徴
- フリーランスの実態
- 私がフリーランスという働き方をする理由
についてお伝えしました。
会社員や正社員としてでしか働いた経験がないと、その他にもこんなに色々な働き方があるんだということをあまり深く考えてこなかった方もいるかもしれません。
でも、自分に合った働き方=今の働き方とは限りません。
自分はこれがやりたい!と明確に見えている人はもちろん、
そうではない人でもフリーランスとして働くという選択肢があります。
私自身、人生後半戦を迎えて思ったのは
『自分のやりたい事にチャレンジできず窮屈な働き方のまま一生を終えるのは絶対に嫌だ』ということです。
あなたがもし現状の働き方に何か不自由さや疑問を感じているなら、
一度立ち止まって考えてみるのも悪くないと思います。
この記事が、ご自身の今後の働き方を考えるきっかけになればとても嬉しいです。
ちた
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